給湯器の交換で使える補助金|対象になる機種と申請の順番

給湯器の交換で使える補助金のうち、金額がはっきり公表されているのは給湯省エネ2026事業です。資源エネルギー庁が示しているのは、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)1台あたりの基本額7万円と、性能要件を満たす機種の10万円です。
この2つは足し算ではなく、上乗せになるのは撤去の加算だけです。さらに戸建てと集合住宅では使える台数が違うため、同じ機種を入れても受け取れる額は変わります。
本記事では、公表されている加算の中身・戸建てと集合住宅で違う台数の上限・修理で粘るか交換するかの線引きまで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
給湯器の交換で補助金が使えるかは、入れる機器のタイプで決まります
給湯省エネ2026事業の対象は高効率給湯器の導入で、今ついている機器が何年もったかや、壊れているかどうかでは決まりません。
撤去加算の条件にも「高効率給湯器の導入とあわせて」と書かれていて、交換という工事そのものに付くお金ではないと読めます。
そのため、見積もりの段階で確かめるのは工事の名目ではなく、入れる機器の型番です。
エコキュートは1台あたりの額が公表されている
この事業で金額が明示されているのはヒートポンプ給湯機、つまりエコキュートの区分です。
基本要件を満たす機種で1台あたり7万円、そこから性能の要件を満たす機種なら1台あたり10万円と公表されています。
エコキュートを作っているのはダイキン・三菱電機・パナソニック・日立・コロナ・東芝・長府製作所で、ガス給湯器のノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパスとは顔ぶれが違います。
パナソニック・三菱電機・日立はガス給湯器を作っていないので、「今と同じメーカーで」という条件を先に立てると、選べる機器のほうが先に決まってしまいます。
ガス給湯器は型番が対象機器の一覧にあるかで確かめる
エコジョーズのようなガス側の高効率機種について、1台あたりいくらという額はこの記事の調査時点で確認できませんでした。
金額の確認が取れている区分だけを根拠にしたいので、ガス給湯器を入れる場合は、契約前に「この型番は給湯省エネ2026事業の対象機器一覧に載っているか」を業者に確認してください。
制度そのものが複数あり、どれが自分の工事に当たるのかを先に知りたい場合は、2026年に使える給湯器の補助金制度と対象機種で解説しています。
給湯省エネ2026事業で公表されている金額と台数の上限
2026年10月時点で資源エネルギー庁が公表しているのは、基本要件を満たすエコキュート1台あたり7万円という基本額です。
ここに性能の要件が加わると1台あたり10万円になり、要件は基本要件の機種と比べてCO2排出量が5%以上少なく、かつ2025年度の目標基準値に0.2以上を上乗せした性能値を持つこととされています。
カタログの型番ごとに違うので、見積書に書かれた型番がどちらの区分なのかを販売店に聞くのがいちばん確実です。
基本額と性能加算額は足し算にならない
7万円と10万円を足して17万円と見込むと、受け取れる額を大きく読み違えます。
性能の要件を満たした機種は1台あたり10万円であって、基本額との併用ではありません。
差は3万円なので、性能要件を満たす上位機種のほうが本体価格の差がそれ以上に開くなら、補助額だけで機種を決めると総額では高くつきます。
上乗せになるのは撤去の加算だけ
高効率給湯器の導入とあわせて蓄熱暖房機を撤去する場合は1台あたり4万円、上限2台までが加算されます。
電気温水器の撤去は1台あたり2万円で、こちらは補助を受ける高効率給湯器の台数までが上限です。
戸建てで性能要件を満たすエコキュートを1台入れ、古い電気温水器を撤去するなら、公表額から計算して10万円に2万円が乗ります。
逆に、いま使っているのがガス給湯器なら撤去の加算は当てはまらないので、基本額か性能加算額のどちらか一方だけになります。
戸建ては2台、集合住宅は1台まで
台数の上限は住まいのタイプで分かれていて、戸建住宅はいずれか2台まで、共同住宅等はいずれか1台までとされています。
二世帯で給湯機を2台持っている戸建てなら2台分を見込めますが、集合住宅では1台で打ち止めです。
集合住宅はそもそも設置できる機器が限られていて、管理規約とパイプスペースの寸法で選択肢が決まります。
この条件はマンションの給湯器交換で管理規約とPS設置が決めることで解説しています。
対象になるかを確かめる順番は、銘板と住まいの条件から
補助金が使えるかどうかを自分で絞り込むなら、今ついている機器の素性から見ていくのが早道です。撤去の加算は「何を外すか」で決まるため、外す側の機器が電気温水器なのか蓄熱暖房機なのか、それともガス給湯器なのかで結果が変わります。
銘板で今の機器のタイプと年式を確かめる
本体正面に貼られた銘板には、型番・号数・製造年・ガス種が書かれています。
ここで電気温水器だと分かれば、エコキュートへの入れ替えで撤去加算の2万円が視野に入りますし、都市ガスかプロパンかが分かれば、ガス機器を選ぶときに付け替えられない組み合わせを避けられます。
ガス種が違う機器は取り付けられないので、型番だけを見て通販の価格を比べても意味がありません。
写真を1枚撮っておけば、相見積もりのたびに屋外へ出て読み直す手間も省けます。
電気と基礎の条件は、見積もりを取る前に見当をつける
エコキュートは200Vの電源とタンクを載せる基礎が要るので、ガス給湯器からの入れ替えでは電気工事と土間の工事が追加されます。
分電盤に空きがあるか、タンクを置く平らな場所が確保できるか、搬入の通路が確保できるかを先に見ておくと、現地調査での指摘に驚かずに済みます。
交換そのものをいつ決断すべきか迷っている段階なら、給湯器の交換が必要になる時期の目安と依頼までの進め方で解説しています。
給湯器の本体価格より、工事費のほうが設置条件で動きます
本体価格と工事費の相場については、メーカーが公表している価格として確認が取れなかったため、この記事では額を書きません。そのかわり、何が起きると工事費が増えるのかは項目として公開されているので、自分の家に当てはめれば増える要素を事前に数えられます。
容量と機能は家族人数と風呂の使い方で決まる
エコキュートは370L・460L・550Lといった容量から選び、家族人数が多いほど大きい容量になります。
機能は給湯専用・オート・フルオートに分かれていて、浴槽の湯を自動で張って保温するところまで任せるならオート以上です。
ガス給湯器でいう号数(水温を25℃上げたお湯を1分間に何リットル出せるかの数字)と同じで、容量を落とすと同時に使ったときの不満が残ります。
寒冷地仕様や海沿い向けの耐塩害仕様も別物なので、住んでいる地域で選べる型番が絞られます。
見積書は本体・工事・撤去処分を分けて比べる
総額だけが大きく書かれた見積書は、何が含まれているのかが分かりません。次の項目が内訳として書かれているかを確かめ、書かれていない項目は「含むのか、別途なのか」をその場で聞いてください。
| 見積書の項目 | 確かめる記載 |
|---|---|
| 本体 | メーカー名と型番、容量(L)、機能のタイプ |
| 基礎工事 | 既存の基礎を使うのか、打ち直すのか |
| 既設機器の撤去と処分 | 撤去費と処分費が含まれているか、別途か |
| 配管 | 延長する長さ、保温材の巻き直しの有無 |
| 電気工事 | 200Vへの変更、ブレーカーの増設の有無 |
| 搬入 | 人力で入るのか、クレーンを手配するのか |
| 保証 | 本体保証と工事保証の年数、延長保証の扱い |
同じ型番で見積もりが2社そろえば、差がどこから出ているのかはこの内訳で読み取れます。業者ごとに比べる観点をもう少し細かく知りたいときは、給湯器の交換業者を見積もりで比べる5項目で解説しています。
修理でしのぐか給湯器ごと交換するかは、使用年数で切り分けます
補助金は高効率給湯器を入れたときに付くもので、修理には当たりません。そのため、修理を重ねている機器なら「あと何年もたせるか」を先に決めたほうが、補助金の計算より判断が早く進みます。
88・888は故障ではなく点検時期の表示
ノーリツは88と888を「点検時期をお知らせする表示で、故障や不具合ではございません」としていて、家庭用で10年、業務用で3年という設計上の標準使用年数に達したことを知らせる表示だと説明しています。
使用は続けられるものの、法定点検またはあんしん点検を受けることを勧めており、点検を受けないかぎり表示は消えません。
パロマも同じく故障の表示ではないとしたうえで、点検を受けるか製品を取り替えるかを勧めています。
使用頻度が多い家庭では10年より早く表示が出ることもあるので、表示が出た年=設置から10年とは限らない点だけ注意してください。
番号別の扱いはノーリツ給湯器のエラー表示と番号別の原因で解説しています。
920が出たエコジョーズは930になる前に決める
エコジョーズは排熱を再利用する分、酸性のドレン水が出るため中和器という部品を持っています。
ノーリツは920を中和器の寿命が近いことの知らせとしていて、しばらくすると930に変わり、お湯が出なくなると明記しています。
リセットで消す方法はなく、部品交換以外に手はありません。
ノーリツはガス給湯器の中和器交換の参考費用を17,000円〜48,500円程度(税込)としており、浴槽の循環を検知する部品まわり(252)の参考料金は出張費と診断料を含めて18,000円〜55,000円程度(税込)としています(いずれも2026年8月時点)。
10年以上使っている機器なら、ノーリツ自身も中和器交換か本体の取り替えかを相談するよう案内しているので、ここが交換に踏み切る分かれ目になります。
お湯が出ない状態で原因から切り分けたい場合は、給湯器のお湯が出ないときのエラー番号別の原因で解説しています。
なお、使用中に高温のお湯が出る過熱防止装置の表示(ノーリツの14・140)が出ている場合は、やけどに注意したうえで修理を依頼してください。ガスのにおいや排気口のすす、使用中の頭痛や吐き気をともなうときは復帰操作をせず、使用を止めてガス会社に連絡し、体調に異変があれば医療機関に相談してください。
補助金の計算でつまずきやすい勘違い
金額が公表されている制度ほど、読み方を間違えたまま資金計画を立てがちです。実際に差が出やすいのは次の3つで、いずれも契約前に確かめれば防げます。
加算を足し算して総額を低く見込む
基本額の7万円と性能加算額の10万円を足して見込むのは、いちばん起きやすい読み違えです。
足し算になるのは撤去の加算だけで、蓄熱暖房機が1台あたり4万円(上限2台)、電気温水器が1台あたり2万円という内訳です。
戸建てで2台、共同住宅等で1台という台数の上限もあるため、3台目を見込んだ計算は成り立ちません。
割引率の大きさで業者を選ぶ
定価からの値引き率が大きく見えても、基礎工事や撤去処分が別途になっていれば総額は逆転します。
比べるのは割引率ではなく、同じ型番・同じ工事範囲での総額と内訳です。
現地を見ずに出た概算は、搬入経路や配管の延長が判明した時点で変わるので、金額を固めたいなら現地調査のあとの見積書で比べてください。
自分で交換して工事費を浮かせようとする
ガス機器の設置や電気工事には資格が要るため、本体を安く買っても自分で取り付けられる範囲は限られます。
ガス機器の分解や改造は行わないでください。
どこまでが資格の要る作業なのかは、給湯器を自分で交換できる範囲と資格・法律の線引きで解説しています。
補助の対象になるのは要件を満たす機器を導入した工事なので、工事の進め方を自己流にすると、受け取れるはずの額まで取りこぼします。
よくある質問
給湯器を交換すれば必ず補助金をもらえますか
もらえるとは限りません。
給湯省エネ2026事業の対象は高効率給湯器の導入で、入れる機器の型番が要件を満たしているかどうかで決まります。
台数の上限も戸建住宅で2台、共同住宅等で1台と決まっているので、台数を超えた分は対象外です。
契約する前に、見積書の型番が対象機器の一覧に載っているかを業者に確認してください。
基本額の7万円と性能加算の10万円は合計17万円になりますか
合計にはなりません。
基本要件を満たす機種が1台あたり7万円、性能の要件まで満たす機種が1台あたり10万円という区分で、どちらか一方が適用されます(2026年10月時点の公表額)。
上乗せになるのは撤去の加算だけです。
性能加算の要件は、基本要件の機種と比べてCO2排出量が5%以上少なく、2025年度の目標基準値に0.2以上を足した性能値を持つこととされています。
電気温水器からエコキュートに替えると上乗せはありますか
高効率給湯器の導入とあわせて電気温水器を撤去する場合、1台あたり2万円が加算されます。
上限は補助を受ける高効率給湯器の台数までです。
蓄熱暖房機の撤去なら1台あたり4万円で、こちらは2台までが上限とされています。
どちらも「外す機器」に対する加算なので、いま使っているのがガス給湯器の場合は当てはまりません。
マンションでも補助金を使えますか
共同住宅等はいずれか1台までという上限が示されています。
ただし設置できる機器は管理規約とパイプスペースの寸法で決まるため、エコキュートのタンクを置けない物件では選択肢がそもそも限られます。
専有部の工事でも事前の届け出が要る物件が多いので、見積もりと並行して管理組合に確認してください。
エコジョーズのようなガス給湯器でも対象になりますか
この事業の対象は高効率給湯器の導入ですが、ガス側の区分について1台あたりの額はこの記事の調査時点で確認できませんでした。
金額の裏が取れているのはヒートポンプ給湯機の区分だけなので、ガス給湯器を検討しているなら、型番が対象機器として掲載されているかと、いくらの区分になるかを販売店に確認したうえで資金計画を立ててください。
従来型からエコジョーズへの入れ替えでも、型番が要件を満たしていなければ対象になりません。
まとめ
給湯器の交換で受け取れる額は、工事の名目ではなく入れる機器の型番と住まいのタイプで決まります。2026年10月時点で公表されているのは、エコキュート1台あたりの基本額7万円と性能要件を満たす機種の10万円、そして蓄熱暖房機4万円・電気温水器2万円という撤去の加算で、足し算になるのは撤去分だけです。
補助額の差は数万円ですが、基礎工事や搬入、電気工事で動く金額はそれ以上になります。ぜひ本記事の見積書の見方と台数の上限を参考に、銘板の型番を控えたうえで、同じ条件の見積もりを複数そろえてから決めてください。


