給湯器のお湯が出ない|エラー番号別の原因と直し方の手順

給湯器からお湯が出なくなったとき、まず疑うべきはガスの供給側です。
パロマは点火不良を示すエラー11・111について、他のガス機器も点かないときやガスメーターが遮断しているときはガスが止まっているとして、ガス会社への連絡を案内しています。
逆にコンロが普通に点くなら、原因は給湯器本体か配管側に絞れます。
冬なら凍結、エコジョーズなら中和器の寿命というように、季節と機種でも候補が変わります。
本記事では、他のガス機器を使った切り分け・凍結したときの解凍の待ち方・エラーコードなしで点火しないときの蛇口の確認まで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
給湯器のお湯が出ない原因は、ガス側・水側・機器側の3タイプ
原因をひとつに決めつけないことが、遠回りを避ける前提になります。同じ「お湯が出ない」でも、ガスが届いていないのか、水そのものが流れていないのか、給湯器の部品が止めているのかで、やるべきことがまったく変わります。
ガスが届いていない
いちばん多いのがここです。
ガスメーターの遮断、ガス切れ、元栓やガスコックの閉め忘れで、給湯器は点火できません。
パロマはエラー11・111の対応として、ガスが正しく供給されているかを確かめること、給湯器本体とガスメーターのガスコックが閉められていることもあるため確認することを挙げています。
プロパンガスなら残量切れそのものも起こります。
凍結や断水で水が流れていない
給湯器は一定量の水が流れないと点火しません。
真冬の朝に急に出なくなったなら給水配管の凍結、集合住宅なら断水や貯水槽の工事という線もあります。
パロマはエラー290・29について、寒波などで冷え込みが厳しい時期はドレン配管の凍結の可能性があるとして、リモコンの電源を切にして気温が上がり自然に解凍するまで待つよう案内しています。
給湯器本体の部品や経年劣化
点火装置、温度を測るサーミスタ、水量を調整する部品など、本体内部の不具合でも止まります。
設置から10年を超えていれば経年劣化の可能性が上がり、エコジョーズでは中和器の寿命も絡みます。
パロマは中和剤が減ってきたことを示す920について、1〜2か月は使えるものの早めの取り替えを勧め、放置すると930に変わって給湯器が動かなくなるとしています。
他のガス機器が点くかどうかで、給湯器側かガス側かが分かれる
最初にやってほしいのは、台所のガスコンロに火を点けてみることです。
パーパスはエラーE5の対応として、ガスコンロが使用できるかを確認し、正常に点火するなら給湯器の故障、点火しないならガスメーターで遮断しているかガス切れの可能性があるためガス供給会社に問い合わせる、と切り分けを示しています。
この手順はメーカーを問わず使えます。
| 確かめること | 結果 | 次にすること |
|---|---|---|
| ガスコンロの点火 | 点かない | ガスメーターの遮断表示を見て、契約しているガス会社に連絡する |
| ガスコンロの点火 | 点く | 給湯器側の原因を疑い、蛇口の水量とリモコンの表示を確認する |
| 台所と浴室の両方 | 片方だけ出ない | その蛇口や給湯配管など設備側の不具合を疑う |
| 水そのもの | 水も出ない | 断水・凍結・ドレン配管の詰まりを確認する |
パロマは、給湯器に不具合がある場合はどこでお湯を出しても同じ状況になるとしています。
台所だけ出ない、シャワーだけぬるいという場合は、給湯器ではなく蛇口や混合栓の側を見たほうが当たります。
水は出るのにお湯だけ出ないという症状に絞り込めたなら、給湯器のお湯が出ないが水は出るときの原因と対処で、そこから先の切り分けを解説しています。
エラーコードが出ているなら、番号ごとに対処が決まっている
リモコンに数字が点滅しているなら、推測で動く必要はありません。
ただし同じ番号でもメーカーが違えば意味が違います。
パロマの番号の説明をリンナイやノーリツの機器に当てはめると、見当違いの手当てになります。
本体正面の銘板でメーカー名と型番を先に確認してください。
ガス供給と点火に関わる番号
パロマはエラー11・111について、リモコンを切にしてもう一度点火操作をし、ガスが正しく供給されているかを確かめるよう案内しています。
台風や豪雨のあとに出た場合は別の扱いで、大雨で給湯器内の湿度が高くなり一時的に点火できないことがあるとして、雨がおさまったあとしばらくしてから100V電源をコンセントから抜き差しするか運転スイッチを入り切りしてリセットし、点火するかを確かめるよう案内しています。
改善しなければ修理の依頼になります。
凍結が疑われる番号
冬の寒い日に浴室側で632・412・252が出た場合、パロマは追いだき配管の凍結の可能性を挙げ、シャワーなどからお湯が出るなら浴槽内の循環口の上端より5cm以上の位置まで水を入れ、気温が上がって自然に解凍するまで待つことを勧めています。
熱湯をかけたり無理に解かしたりする対処は、配管の破損につながります。
給湯器が凍結した時の直し方とやってはいけない対処法で、待ち方と避けるべき行為を解説しています。
中和器の寿命を知らせる番号
エコジョーズで920が出ている場合、部品交換以外に消す方法はありません。
ノーリツは920を本体内部の中和器の寿命が近づいていることを知らせる表示とし、しばらくすると930に変わって給湯器が使えなくなると説明しています。
ノーリツはガス給湯器の中和器交換の参考費用の目安を17,000円〜48,500円程度(税込)としています(2026年8月時点)。
10年以上使っているなら、交換か本体の取り替えかを相談することも案内されています。
ノーリツ機の番号をまとめて確認したいときは、ノーリツ給湯器のエラー表示と番号別の原因で解説しています。
エラー表示が出ないのに点火しないときは、蛇口の水量を疑う
リモコンに何も出ていないのにお湯にならない場合、パロマはお湯出口の水量が少ないと点火しないとして、蛇口を全開にするよう案内しています。
節水のために少しだけ開けている、サーモスタット混合栓の湯側がわずかしか開いていないという状態では、給湯器が「お湯を使っている」と判断できません。
全開にしても点火しない場合は修理の依頼になります。
電源そのものが入っていないケースも別にあります。
コンセントが抜けている、ブレーカーが落ちている、停電から復帰していないときは、リモコンの表示自体が消えています。
この状態なら給湯器の故障とは限らないので、給湯器の電源が入らない原因と停電・凍結・故障の見分け方で解説している順に確認したほうが早く済みます。
給湯器を使い続けてはいけない状態と、今すぐ連絡する先
復帰操作を試す前に、使用を止めるべき状態かどうかを確かめてください。
ガスのにおいがする、排気口にすすが付いている、使っているときに頭痛や吐き気、めまいがあるという場合は、不完全燃焼の疑いがあります。
運転を止めて窓を開け、契約しているガス会社に連絡してください。
体調に異変があれば医療機関に相談してください。
水漏れを伴う場合も急ぎます。
マンションで本体や配管から水が垂れていると、階下への漏水につながります。
パッキンの劣化や配管の接続部の緩みは見た目で判断しにくいため、量が増えている、お湯を使っていない時間も落ち続けているといった状態なら業者に見てもらってください。
給湯器から水漏れしている場所別の原因と止め方で、どこから漏れているかの見分け方を解説しています。
パロマは過熱防止装置の異常を示す140・14について、コンセントを抜き差ししても復帰しない場合は修理が必要としています。
ノーリツも過熱防止安全装置が働く14について、使用中は高温のお湯が出ることがあるので火傷に注意するよう注意を添えています。
高温が絡む表示では、復帰を繰り返すより先に修理の手配に動いたほうが安全です。
効果が薄い対処と、修理か交換かを決める目安
よく紹介される電源の抜き差しは、万能ではありません。
パロマが抜き差しを案内しているのは、豪雨後の点火不良や510、760のように条件を限った番号です。
中和器の920や、リモコンのスイッチ故障を示す240・24のように、部品交換が前提の表示には効果がありません。
何度も抜き差しを繰り返すより、表示が同じ番号で戻るかどうかを1回確かめたほうが判断が進みます。
給湯栓を開け閉めして様子を見る、しばらく置いてから使うという対処も、凍結以外ではほとんど変わりません。凍結の場合だけは時間が解決するため、自然に解けるのを待つ価値があります。
修理か交換かは、使用年数で見通しが立ちます。
ノーリツはガス給湯機器の設計上の標準使用期間を家庭用10年としており、14のような表示では10年以上使っている場合に修理ではなく取り替えを勧めています。
10年を超えた機器で同じ症状が繰り返すなら、次は号数と設置形態を確認したうえで交換を検討する段階です。
シャワーと台所を同時に使う家庭で16号を使っているなら、20号以上にすると同時使用の不満も解消します。
前兆の見分け方は給湯器が壊れる前兆と寿命の目安で解説しています。
よくある質問
エラーコードが出ていないのにお湯が出ないのはなぜですか
蛇口の開き方が足りず、点火に必要な水量に達していない可能性があります。
パロマは蛇口を全開にして確認するよう案内しており、全開にしても点火しない場合は修理の依頼が必要としています。
コンセントが抜けていてリモコン自体が消えているケースもあるため、表示の有無もあわせて確かめてください。
凍結したとき、お湯をかけて解かしてもよいですか
熱湯をかけると配管や部品が破損するおそれがあります。
パロマは冬場の凍結が疑われる表示について、気温が上がって自然に解凍するまで待つことを勧めています。
追いだき配管の凍結では、循環口の上端より5cm以上の位置まで水を入れて待つ方法が案内されています。
マンションでお湯が出ないとき、自分で業者を呼んでよいですか
専有部分の給湯器でも、PS設置のように共用部に面した設置では管理規約で交換の条件が決まっていることがあります。
断水や点検で建物全体が止まっている可能性もあるため、まず管理会社に状況を確認してください。
そのうえで給湯器本体の不具合と分かれば、メーカーの修理受付に依頼します。
まとめ
お湯が出ないときは、まずガスコンロが点くかどうかで、ガス側か給湯器側かを分けてください。
点くなら給湯器か設備側、点かないならガスメーターの遮断やガス切れを疑ってガス会社に連絡します。
リモコンに番号が出ているなら、メーカーを確かめたうえでその番号の公式の案内に従うのが確実です。
ガスのにおい、すす、体調の異変があるときは復帰操作より先に使用を止めてください。
ぜひ本記事の切り分けの順番を参考に、自分で確かめられるところまで確認してから、修理を依頼するか交換に進むかを決めてください。


