賃貸の給湯器が故障した時の対処|修理費の負担は誰かと連絡先

賃貸の部屋でお湯が出なくなったとき、最初にすることは業者探しではありません。給湯器は多くの場合、貸主が部屋に備え付けた設備なので、入居者が自分で修理や交換を手配すると、あとから費用の負担で折り合わなくなることがあります。
一方で、連絡する前に自分で確かめられることもあります。
パロマは点火しないときに表示される11・111について、他のガス機器も点火できないときや、ガスメーターが遮断しているときはガスが止まっているため、契約しているガス会社に連絡するよう案内しています。
この切り分けができていれば、管理会社とのやり取りが一度で済みます。
本記事では、管理会社に連絡するときに控える型番とエラー番号・入居者が確認できる範囲の切り分け・ガス会社へ直接連絡すべき症状まで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
賃貸の給湯器が壊れたら、連絡先は管理会社か貸主が先
分譲でも持ち家でもない部屋では、給湯器の所有者は入居者ではありません。
設置したのも、交換を決めるのも貸主の側です。
そのため、入居者が先に修理業者を呼んで作業まで済ませてしまうと、費用を誰が持つのかという話が後追いになります。
急いでいても、連絡の順番だけは変えないでください。
自分で業者を手配する前に賃貸借契約書を見る
契約書には、設備の故障時の連絡先と、修繕の扱いを書いた条項がたいてい入っています。
管理会社が入っている物件なら管理会社、貸主と直接契約なら貸主が窓口です。
緊急時の連絡先として、24時間受付のサポート窓口が別に指定されていることもあります。
費用の負担は契約内容や故障の原因によって変わるため、入居者負担か貸主負担かを電話口で決めつけず、まず症状を伝えて指示を仰ぐのが現実的です。
連絡のときに控えておく型番とエラー番号
管理会社から必ず聞かれるのが、メーカー名と型番、そして表示されている番号です。
型番は本体正面に貼られた銘板(めいばん)で確認でき、号数・製造年・ガス種まで分かります。
写真を1枚撮っておけば読み間違えません。
表示が消えてしまって番号を思い出せないときは、リンナイのリモコンなら履歴をさかのぼれます。
リンナイは、給湯温度の▲を押しながら運転ボタンを押すと最新のものから9つのエラー履歴が表示され、同じ操作で元に戻せると案内しています。
番号が分かるだけで、管理会社が手配する業者の持参部品が変わることもあります。
給湯器の故障かどうかは入居者でも切り分けられる
お湯が出ない原因は給湯器の故障だけではありません。ガスが止まっている、配管が凍っている、蛇口の開きが足りないといった、機器が壊れていないケースも混ざります。
他のガス機器が点くかどうかで、ガス側か給湯器側かが分かれる
いちばん手早いのは台所のガスコンロを点けてみることです。
パーパスはE5について、ガスコンロが正常に点火するなら給湯器の故障、点火しないならガスメーターで遮断しているかガス切れの可能性があるため、ガス供給会社に問い合わせるよう案内しています。
プロパンなら残量切れもあり得ますし、地震の揺れでメーターが遮断していることもあります。
パロマも11・111の案内で、給湯器本体とガスメーターのガスコックが閉められている例を挙げています。
水は出るのにお湯だけ出ないという状態なら、原因の候補がさらに絞れます。その場合は給湯器のお湯が出ないときの原因と直し方の手順で解説している切り分けのほうが合います。
冬の冷え込みが続いた朝は凍結を疑う
最低気温が氷点下になる地域や時期では、配管の凍結でエラーが出ます。
パロマは、冬の寒い時にふろ自動や追いだきで632・412・252が表示された場合について、シャワーなどからお湯が出るなら浴槽内の循環口の上端より5cm以上の位置まで水を入れ、気温が上がって自然に解けるまで待つことを勧めています。
290が出てお湯も水も出ないときも、冷え込みが厳しい時期はドレン配管の凍結の可能性があるとして、リモコンの電源を切にして解凍を待つよう案内しています。
熱湯をかけて溶かそうとすると配管を傷めるため、設置環境によってはこの待ち時間が唯一の対処になります。
番号別に、入居者が確認できるものと修理が要るもの
同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるので、必ずメーカー名とセットで調べてください。パロマの公式FAQから、賃貸でよく見る番号を並べます。
| 番号 | メーカー | 公式の説明 | 入居者が確認できること |
|---|---|---|---|
| 11・111 | パロマ | 給湯器が点火できなかった | ガスコックとガスメーター、他のガス機器の点火 |
| 632 | パロマ | 運転中に浴槽の湯量が少なくなった | 排水栓の閉まり、循環口の網の詰まり |
| 032 | パロマ | 空焚き防止機能が働いた | 浴槽の栓の忘れ、循環口の汚れ |
| 290 | パロマ | ドレン配管の凍結や詰まりでお湯も水も出ない | ドレン配管の先のゴミ、冷え込みなら解凍待ち |
| 240 | パロマ | リモコンのスイッチの故障 | 確認できることはなく、リモコン交換が必要 |
| 920 | パロマ・ノーリツ | 中和器の中和剤が減っている | 確認できることはなく、部品交換が必要 |
電源の抜き差しで消える番号と、消えない番号がある
ネット上でまず勧められるのがコンセントの抜き差しですが、これが効果のある番号は限られます。
パロマは140・14や510・51で抜き差しを案内する一方、240はリモコンの交換が必要、920は中和剤が減っている状態で、放置すると930に変わって給湯器が動かなくなるとしています。
中和器は交換以外に消す手段がなく、ノーリツも920について中和器の交換が必要としたうえで、ガス給湯器の中和器交換の参考費用を17,000円〜48,500円程度(税込)としています(2026年8月時点)。
賃貸ではこの部品代と工賃の負担者も貸主側との相談になるため、金額の桁感だけ把握して連絡すれば十分です。
加えて、ノーリツは通信エラーの760について、一部使用できていた状態で電源を抜くとまったく使えなくなる場合があると明記しています。抜き差しを何度も繰り返すのは勧められません。
すぐに使用を止めて連絡したほうがいい症状
においとすすと体調の異変は復帰操作より優先する
ガスのにおいがする、排気口の周りがすすで黒ずんでいる、運転中に頭痛や吐き気やめまいを感じるという場合は、エラー番号を調べるより先に使用をやめてください。
窓を開けて換気し、ガス会社の緊急連絡先と管理会社に連絡します。
体調に異変があるなら医療機関に相談してください。
パロマは、燃焼ファンの送風量が足りないときに出る10・101・102について、吸気口や排気口が詰まっていないかを確かめるよう案内しています。
賃貸の場合、ベランダに置いた荷物や自転車が排気口の前をふさいでいることもあり、これは入居者側で直せます。
ただし詰まりがないのに表示が出るなら、ファンモーターや熱交換器の掃除・交換という修理の領域です。
普段しない異音がする、排気のにおいがいつもと違うといった変化も、連絡時に伝えてください。
88・888は給湯器の故障ではなく点検時期の知らせ
リモコンに88や888が出ても、故障ではありません。
ノーリツはこれを点検時期をお知らせする表示で故障や不具合ではないとしたうえで、設計上の標準使用年数(家庭用10年、業務用3年)に達したことを知らせるものだと説明しています。
パロマも同じく故障の表示ではないとし、点検を受けるか、受けない場合は製品の取り替えを勧めています。
リンナイ、長府製作所、パーパスも10年相当の点検時期の通知としています。
点検を受けるか取り替えるかは貸主が決める
表示は点検を受けないと消えないため、入居者が消すことはできません。
賃貸では点検の申し込みも取り替えも設備の持ち主の判断になるので、「点検時期の表示が出ています」と管理会社に伝えるところまでが入居者の役割です。
このまま使い続けた場合に何が起きるのかはノーリツ給湯器の888を点検しないとどうなるかで解説しています。
なお、この表示とは別に、点検を名乗る電話や訪問が来ることがあります。貸主を通さない契約はトラブルのもとなので、給湯器の点検という電話がメーカーの点検とどう違うかを確かめたうえで、必ず管理会社に確認してください。
直らないときは修理か交換かを相談する
設置から10年を超えた機器では、ノーリツも14や252の案内で修理ではなく取り替えを勧めています。
経年劣化で部品が傷んでいると、一つ直してもまた別のところが出るためです。
湯温が安定しない、着火までに時間がかかるといった前触れがあったかどうかも判断材料になるので、給湯器が壊れる前兆と寿命の見きわめで挙げた症状に心当たりがあれば、そのまま管理会社に伝えると話が早くなります。
号数や追いだき機能が今と同じでなくなる場合もあるため、交換の提案を受けたら仕様も確かめてください。
よくある質問
賃貸の給湯器の修理費は入居者が払うのですか
給湯器は貸主が設置した設備なので、経年劣化による故障の修繕は貸主側で対応するのが基本です。
ただし契約書の特約の内容や、入居者の使い方に原因がある場合は扱いが変わります。
自己判断で業者を手配して支払ってしまうと精算できないこともあるため、作業を頼む前に管理会社か貸主の指示を受けてください。
夜間や休日で管理会社と連絡がつかないときはどうすればいいですか
まず契約書に緊急時の連絡先が書かれていないかを確認してください。
24時間対応の窓口が指定されている物件もあります。
ガスのにおいやガスメーターの遮断など、ガスの供給側が疑われる症状は、契約しているガス会社の緊急連絡先に直接連絡してかまいません。
それ以外で安全に関わらない不具合は、翌営業日まで使用を止めて待つほうが無難です。
古い給湯器を新品に交換してもらえますか
交換するかどうかを決めるのは所有者である貸主です。
入居者から要望を出すことはできますが、修理で対応すると判断されることもあります。
年数と症状のどちらを重く見るかで結論が変わるため、給湯器の交換時期を年数と症状のどちらで決めるかで解説している考え方を踏まえ、製造年と起きている症状をそろえて伝えてください。
まとめ
連絡の順番と控える情報だけは変えない
賃貸でお湯が出なくなったら、ガスコンロが点くかどうかと冷え込みによる凍結の2点を確かめたうえで、銘板の型番とリモコンの番号を控えて管理会社か貸主に連絡します。
88や888は故障ではなく点検時期の表示で、920のように部品交換でしか消えないものもあり、どちらも入居者が消すことはできません。
ぜひ本記事の切り分けの手順と連絡時に控える情報を参考に、費用の負担でもめない形で修理を進めてください。


