給湯器のエラー111が出た時|メーカー別の原因と直し方一覧

リモコンに111が点滅してお湯が出ないとき、リンナイはこの番号を「ガス供給関連エラー」に分類しています。近い番号の11については「給湯器が点火不良を起こしたことを表す。ガスの元栓が閉まっているとガスが供給されないため、ガスが供給されているかを確認する」と案内しており、番号の並びからも点火とガスの供給に関わる表示だと分かります。
つまり給湯器本体が壊れたと決まったわけではなく、ガス栓の閉まりやガスメーターの遮断で止まっているだけの場合があります。一方で、供給が正常なのに何度も同じ番号が出るなら、点火にかかわる部品の不具合も残ります。本記事では、台所のコンロを使って供給側を切り分けるやり方・ガス会社に連絡すべき状態・修理を頼む前に控えておく型番と履歴まで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
エラー111は給湯器の故障とは限らない
111が出た時点で分かっているのは、給湯器が点火に至らなかったか、点火に必要な条件がそろわなかったということだけです。燃料が来ていない場合も、点火装置まわりの部品が働かない場合も、リモコンには同じ番号が出ます。ここを分けないまま修理を呼ぶと、実際にはガスメーターが遮断していただけだった、という結末になりかねません。
リンナイは111をガス供給関連に分類している
リンナイの公式エラーコード一覧で、111はガス供給関連エラーの区分に置かれています。ただし同社の個別ページは症状を選んで進む診断ナビの形式になっていて、111単独の詳しい原因説明は公開されていません。そのため、まず確かめるべきなのは公式が11で挙げている「ガスが供給されているか」で、ここを潰してから機器側を疑う順番になります。
同じ111でもメーカーが違えば意味が変わる
エラー番号はメーカーごとに独立した体系です。近い番号でも各社が公表している内容は次のように分かれます。
| メーカー・番号 | 公式の記載 |
|---|---|
| リンナイ 111 | エラーコード一覧でガス供給関連エラーに分類 |
| リンナイ 11 | 点火不良。ガスが供給されているかを確認する |
| ノーリツ 110 | 給湯器が点火できなかった時に表示される |
| パーパス E5 | ガス供給が遮断されているか、ガスが切れている可能性 |
手元の機器がノーリツなら、番号ごとの記載を確かめてから動いたほうが早く、ノーリツ給湯器のエラー表示と番号別の原因で解説しています。
他のガス機器が点くかどうかで切り分ける
給湯器を触る前に、台所のガスコンロを点けてみてください。パーパスはE5の対応として「ガスコンロが使用できるか確認する。正常に点火するなら給湯器の故障。点火しないならガスメーターで遮断しているかガス切れの可能性があるため、ガス供給会社に問い合わせる」と案内しており、この切り分けはメーカーを問わず使えます。
コンロが点くならガスは来ている
コンロが問題なく燃えるなら、建物までのガス供給は生きています。残る候補は給湯器につながるガス栓の閉まりと、機器側の点火まわりです。屋外の給湯器の下や横にガス栓があるので、レバーが配管と直角になっていないか見てください。引っ越し直後やガス開栓の当日は、給湯器のガス栓だけ閉じたままというケースがあります。
コンロも点かないならガス側を疑う
コンロも点火しないなら、給湯器ではなくガスの供給が止まっています。ガスメーターの表示ランプが赤く点滅していれば、地震や長時間の使用、圧力の低下で安全装置が遮断した状態です。プロパンガスならボンベの残量切れも考えられるので、その場合は自分で操作せずガス会社へ連絡してください。水は出るのにお湯だけ出ないという状況の切り分けは、給湯器のお湯が出ないときの原因と手順でも解説しています。
原因別に、111が出た給湯器へできる手当て
切り分けの結果ごとに、自分でできる範囲は変わります。
ガスメーターが遮断しているとき
メーターには復帰の手順が本体に表示されていて、ガス会社が案内する方法にしたがって操作します。復帰後は表示が消えるまで数分待つ決まりになっており、待たずに機器を使うと再び遮断します。復帰させても短時間でまた止まるなら、屋内のどこかでガスが漏れている可能性があるため、繰り返し復帰させずガス会社へ連絡してください。
石油給湯器で似た表示が出たとき
燃料が灯油の機器では、番号の意味が変わります。ノーリツは110について、石油では「灯油切れや、オイルタンクに溜まった水を機器が吸い込み、燃焼不具合が起きている可能性があります。設置したばかりの場合はオイルの送油管に空気が残っている場合があります」としており、ユーザー対応としてタンクに灯油を半分以上補給してエア抜きをすること、屋外設置のタンクなら水抜きをすることを挙げています。
供給が正常なのに点火しないとき
ガスが来ていて栓も開いているのに同じ番号が出るなら、機器内部の点火系の部品の不具合が残ります。ノーリツも110で、燃料側の対応で改善しない場合は「給湯器本体内部の給湯初期点火系統の部品不具合の可能性があります」として、訪問での症状確認を勧めています。ここから先は分解や調整が必要な領域で、ガス機器を自分で開けることはできません。
復帰しないときは給湯器の使用年数で判断が変わる
修理を依頼するか本体ごと替えるかは、症状よりも使った年数で決まる部分が大きいです。ノーリツはガス給湯機器の設計上の標準使用期間を家庭用10年・業務用3年としており、10年以上使っている機器については、修理ではなく取り替えの相談を勧める記載が各エラーの案内に繰り返し出てきます。点火不良が月に何度も起きているなら、部品を1つ替えても別の箇所が続く時期に入っていると考えたほうが現実的です。買い替えを考える目安は給湯器が壊れる前兆と寿命の見方で解説しています。
修理を頼む前に控えておくもの
連絡前に、本体正面の銘板にある型番・号数・製造年・ガス種を控えてください。ガス種が違う機器は付け替えられないため、交換の話になったときにも必要な情報です。リンナイの機器なら、エラー履歴も見られます。給湯温度の▲を押しながら運転ボタンを押すと、最新のものから順に9つの履歴が表示され、同じ操作で元の表示に戻ります。111だけなのか、他の番号も混ざっているのかが分かると、訪問時の診断が早く進みます。
電源の入れ直しを繰り返しても111は消えません
ネット上でよく見かける対処に電源プラグの抜き差しがありますが、ガスが届いていない状態では何度やっても同じ番号が戻ります。ノーリツは別の番号の案内で、一部使用できていた状態で電源を抜くとまったく使えなくなる場合があると明記しており、無条件に勧められる操作ではありません。運転スイッチの入れ直しで復帰するかを一度試して、それで戻らなければ原因は別にあると判断してください。
試す前に使用を止めるべき状態
次のような状態では、復帰操作をせず使用を止めてください。
- ガスのにおいがする
- 排気口のまわりがすすで黒ずんでいる、異常な音や炎のあふれが見える
- 使用中に頭痛・吐き気・めまいを感じた
においがあるときは火気と電気スイッチに触れず、窓を開けて換気し、ガス栓を閉めたうえでガス会社に連絡します。体調に異変がある場合は、まず医療機関に相談してください。なお、リモコンに140が出ている場合は過熱防止の安全装置が働いた状態で、高温のお湯によるやけどに注意が必要です。この番号の扱いはエラー140と過熱防止装置の注意点で解説しています。
よくある質問
111と11は同じ意味ですか
リンナイの公式一覧では、111はガス供給関連エラーの区分に置かれ、11は点火不良としてガス供給の確認を案内しています。番号としては別物ですが、確認する場所は重なります。11が出たときに自分で見られる範囲はエラー11で確認できる場所とその限界で解説しています。
ガスメーターを復帰させれば必ず直りますか
必ず直るとは言えません。メーターの遮断が原因だった場合は復帰で使えるようになりますが、給湯器側のガス栓が閉まっていた場合や点火部品の不具合の場合は、復帰させても同じ番号が出ます。コンロが点くかどうかで、どちらの話なのかを先に分けてください。
お湯が出ないまま使い続けても大丈夫ですか
点火できないだけであれば燃焼していない状態ですが、ガスのにおい・すす・体調の異変が一つでもあるなら、運転を止めてガス会社に連絡してください。においや異常がなく、番号が消えないだけであれば、メーカーの修理受付に症状を伝えて訪問診断を依頼するのが確実です。
まとめ
111はリンナイがガス供給関連に分類している表示で、給湯器の故障と決めつける前に、コンロが点くかどうかで供給側と機器側を分けるところから始まります。コンロも点かないならガスメーターかガス切れなのでガス会社へ、コンロが点いて給湯器だけ動かないなら点火まわりの不具合としてメーカーの修理受付へ連絡してください。ぜひ本記事の切り分けと、銘板の型番・エラー履歴の控え方を参考に、次の一手を決めてください。


