給湯器の中和器エラー|290と920と930の違いと交換費用の目安

リモコンに920が点滅していても、給湯器はまだお湯を出せます。ノーリツはこの表示を「給湯器本体内部の中和器の寿命が近づいていることをお知らせしています」としていて、そのまま使い続けるとしばらくして930に変わり、お湯が出なくなります。
中和器はエコジョーズが出す酸性のドレン水を中和する部品で、交換以外に表示を消す方法はありません。
同じドレンまわりでも290は意味が別で、配管の詰まりや凍結でも出ます。
本記事では、920と930で何が変わるか・ドレン配管の先端を見る手当て・中和器交換と本体取り替えのどちらを選ぶかまで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
給湯器の中和器に関わるエラーコードは920・930・290
エコジョーズと呼ばれる高効率型の給湯器は、排気に残った熱を再利用する作りのため、燃焼中に酸性のドレン水が発生します。
そのまま流すと配管を傷めるので、本体内部の中和器を通してから排出しています。
920・930・290はこのドレン水の処理に関わる番号なので、中和器を持たない従来型の機種には出ません。
中和器は使った分だけ減っていく消耗品
ノーリツは中和器を、給湯器内で発生するドレン水(酸性水)を中和処理する部品と説明したうえで、一定量のドレン水を中和すると寿命を迎えるとしています。
パロマも920を「エコジョーズ給湯器のドレンの中和を行う中和剤が減ってきている」状態としていて、どちらも故障ではなく使用量にともなう消耗として扱っています。
お湯をよく使う家庭ほど早く減るため、設置からの年数だけで残りを読むことはできません。
920は寿命の予告、930になるとお湯が止まる
ノーリツは920について、お湯が出る場合は使用しても問題ないとしたうえで、しばらくすると930に表示が変わり給湯器が使えなくなる(お湯が出なくなる)と明記しています。
パロマは920が出てから1〜2か月は使えるとしつつ早めの取り替えを勧めていて、放置すると930に変わり動かなくなるとしています。
920のうちに修理を手配するか、930まで待って湯の出ない日を作るかという違いになります。
290はドレン水が流れていないことの検知
パーパスは290・291の原因として、ドレン水の排出不良、機器内の中和器の詰まり、台風などの大雨による影響を挙げています。
パロマの290はドレン配管の凍結や詰まりで、お湯も水も出ない状態を示します。
290は消耗ではなく通り道のふさがりなので、920とは手当てがまったく別です。
なお、同じ291でもパロマでは給湯熱交換器の出口温度異常を指し、温度を測るサーミスタなど別の部品の話になります。
番号を調べる前に、銘板でメーカーを確かめてください。
給湯器からお湯が出るかどうかで920と290を切り分ける
中和器がらみの表示は、症状を見れば読者自身でもかなり絞り込めます。見る順番は、お湯が出ているか、次に出た日の気温と天候、最後に機種がエコジョーズかどうかの3点です。
お湯が出るなら920、水まで止まっているなら290
浴室や台所でお湯が普通に出ていて表示だけが点滅しているなら、920の側と考えてよい状況です。
反対にパロマの290は、お湯も水も出ないという症状とセットで案内されています。
蛇口をひねっても水すら出ないときは、ドレン配管の凍結や詰まりを先に疑ってください。
表示が別の番号と入れ替わりに出るような場合は、給湯器のお湯が出ない時の原因と直し方の手順で番号別の切り分けを解説しています。
寒波の朝と大雨の翌日は配管側から疑う
最低気温が氷点下まで下がった翌朝に290が出たなら、パロマが案内しているとおりドレン配管の凍結が候補の筆頭になります。
大雨のあとであれば、パーパスが挙げている台風などの大雨による影響にあたります。
気温も天候も平穏な時期に出た場合は、配管の中のゴミ詰まりか中和器の詰まりが残るので、同じ290でも見る先が変わります。
エコジョーズかどうかは銘板で分かる
中和器を持たない機種には920も290も出ないため、自分の給湯器がエコジョーズかを先に確かめる価値があります。
本体正面の銘板には型番・号数・製造年・ガス種が書かれていて、修理を申し込むときにも必ず聞かれる情報です。
ノーリツ機で番号の意味を確かめたいときは、ノーリツ給湯器のエラー表示の番号別一覧で解説しています。
給湯器の920と290では、手当ての中身が正反対
920・930は中和器の交換以外に消す方法がない
ノーリツは920に対して中和器の交換が必要としていて、リモコン操作や電源操作で表示を消す案内はしていません。
パロマも920を修理が必要な表示として扱っています。
読者側でできるのは、メーカーか取扱店に修理を申し込み、訪問日までのお湯の使い方を決めておくことだけです。
930まで進むと給湯器そのものが動かなくなるので、浴室をどうするかを家族で話しておくと慌てずに済みます。
290はドレン配管の先端と気温を確かめる
パーパスは、ドレン排出配管の先端がゴミで詰まっていないか、水に浸かっていないかを確認したうえで、ON/OFFボタンをOFFにし、5秒以上経過後にONにするという手順を案内しています。
パロマは冷え込みが厳しい時期の凍結についてリモコンの電源を切にして気温が上がって自然に解凍するまで待つよう案内していて、解凍後に100Vコンセントの抜き差しか運転スイッチの入り切りでリセットし、正常に点火するかを試すとしています。
配管の先にゴミがあれば取り除き、それでも改善しないときは修理の対象になります。
におい・すす・体調の異変があるときは操作より先に連絡
排気口にすすが付いている、ガスのにおいがする、頭痛や吐き気・めまいがあるといった状態なら、復帰操作を試す前に使用を止めてください。
給排気の閉塞や不完全燃焼に関わる状況では、ガス会社や消防への連絡が先になります。
体調に異変があれば医療機関に相談してください。
中和器を替えるか、本体ごと取り替えるか
10年を超えているなら交換費用と残りの寿命を見比べる
ノーリツは中和器交換の参考費用の目安を、ガス給湯器で17,000円〜48,500円程度(税込)としています(2026年8月時点)。
あわせて、10年以上使用している場合は中和器の交換か本体の取り替えかを相談するよう案内しています。
中和器を替えても、ほかの部品の寿命がそろって近づいていれば、翌年に別の番号で止まる可能性が残ります。
給湯器が壊れる前兆と寿命の目安で、買い替えを考える症状を解説しています。
次に取り付けるときはドレンの出口を業者と決める
エコジョーズを選ぶ限り中和器は付いてくるので、消耗そのものは避けられません。
ただし290の側は、ドレン配管の先端が落ち葉のたまる場所や水がたまる低い位置にあると出やすくなるため、取り付けの段階で排水の経路を業者と決めておくと再発を減らせます。
号数や設置形態を変える場合も、ドレンをどこへ流すかは見積もりの時点で確認してください。
電源の抜き差しで920は消えません
リセットで表示が消えるのは、凍結や詰まりが解けた290だけ
中和器は減った分が戻る部品ではないため、コンセントを抜き差ししても920の表示は再び出ます。
リセットで消える可能性があるのは、凍結が解けたあと、または詰まりを取り除いたあとの290に限られます。
ノーリツは別の番号の説明で、一部使用できていた状態で電源を抜くとまったく使えなくなる場合があると注意していて、電源操作は公式が条件を付けている場面だけにとどめるのが安全です。
条件の読み方は給湯器のエラー760で電源を抜いてよい条件で解説しています。
よくある質問
920が出てから、あとどれくらい使えますか
パロマは920が出てから1〜2か月は使えるとしつつ、早めの取り替えを勧めています。
ノーリツはお湯が出る場合は使用しても問題ないとしたうえで、しばらくすると930に変わり使えなくなるとしています。
残りはお湯の使用量で変わるので、何日もつかは言えません。
表示が出た時点で修理を申し込んでください。
中和器は自分で交換できますか
中和器の交換は、メーカーがいずれも修理(部品交換)として受け付けている作業です。
ガス機器の分解や改造は危険なので行わず、メーカーの修理受付か取扱店に依頼してください。
パロマは修理の受付窓口を公式サイトに用意しています。
920と888が同時に出ているときは、どちらを先に手配しますか
888は点検時期をお知らせする表示で、ノーリツもパロマも故障ではないとしています。
お湯が止まるのは920から変わる930の側なので、急ぐのは中和器の手配です。
ノーリツ給湯器の888は故障ではない理由と点検費用の目安で、点検の申し込みまで解説しています。
まとめ
920はエコジョーズの中和器が寿命に近づいた合図で、電源操作では消えず、交換しないまま使えば930に進んで湯が止まります。
290は同じドレンまわりでも詰まりや凍結の検知なので、配管の先端と気温を確かめるところから始められます。
ぜひ本記事の切り分けを参考に、お湯が出ているうちに修理を申し込んでください。


