給湯器のエラー140が出た時|過熱防止装置と火傷の注意点

リモコンに140が点滅してお湯が止まったとき、給湯器の中では過熱防止装置という安全部品が働いています。
パロマは140と14を「過熱防止装置の異常。熱交換器などが異常に加熱している可能性がある」とし、ノーリツも14を「本体内部の過熱防止安全装置が働いた時に表示される」としています。
やっかいなのは、復帰する前にお湯が高温になって出てくる場合があることです。
本記事では、コンセントの抜き差しで復帰するかの見きわめ・やけどを避けるための順番・10年を超えた機器で修理と交換のどちらを選ぶかまで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
給湯器のエラー140は過熱を検知して燃焼を止めた表示
140は、機器が壊れたから出た番号というより、壊れる前に止めた結果として出る番号です。
給湯器の中には、熱交換器まわりの温度が設計の範囲を超えたときに燃焼を強制的に止める過熱防止装置が組み込まれていて、この装置が働くと140(機種によっては14)が点滅します。
燃焼を止める仕組みが正常に動いた状態なので、点火しないこと自体は異常ではありません。
メーカーによって番号の表記と案内が分かれる
パロマは給湯器のエラー140・14について、コンセントを抜き差しして復帰しない場合は修理が必要としています。
ノーリツは14のページで、過熱防止安全装置が働いたときの表示だと説明したうえで修理を案内しており、電源の抜き差しを先に勧める書き方はしていません。
同じ「過熱」でも、ユーザーが試してよいとされる範囲がメーカーで違うので、自宅の機器がどこの製品かを先に確かめてください。
本体正面の銘板に型番とメーカー名、号数、ガス種、製造年が書かれています。
140と14は別のエラーコードではない
ノーリツの公式FAQでは14のページに140への言及がなく、140は「本体内部にて異常温度(高温)を検知し、過熱防止安全装置が働いたとき」とされていて、記載の中身はほぼ同じです。
桁数の違いはリモコンの表示形式によるもので、原因が別物だと考える必要はありません。
桁で検索結果が分かれているだけなので、14で調べた情報と140で調べた情報を突き合わせてもかまいません。
給湯器が高温のお湯を出すことがあるので復帰操作より先に蛇口を確認する
ノーリツは14の案内で、使用中は高温のお湯が出ることがあるのでやけどに注意するよう明記しています。
温度を制御する側に異常が出ている可能性がある以上、リモコンの設定温度が40℃でも、そのとおりのお湯が出るとは限りません。
復帰操作を試す前に、浴室や台所の蛇口が開きっぱなしになっていないか、浴槽に人が入っていないかを確かめてください。
体調の異変やガスのにおいがあるときは操作を止める
排気口のまわりにすすが付いている、ガスのにおいがする、頭痛や吐き気・めまいを感じるといった状態が重なっているときは、復帰操作をせずに使用を止めてください。
給湯器本体のガス栓を閉め、窓を開けて換気したうえで、契約しているガス会社に連絡します。
体調に異変がある場合は医療機関に相談してください。
140そのものは過熱側の表示ですが、不完全燃焼を疑う状況では復帰を試すより先に止めることを優先します。
給湯器のコンセントの抜き差しで復帰するかを確かめる
パロマの案内に沿うなら、最初に試すのは給湯器本体から出ている100Vコンセントの抜き差しです。
本体の下部や側面から出ている電源プラグを抜き、数秒おいて差し直します。
そのあとリモコンの運転スイッチを入れ、蛇口を開けて点火するかを見てください。
ここで表示が消えて普通にお湯が出るなら、一時的な温度上昇を装置が拾った可能性があります。
抜き差しが向かない場合もある
電源を切る操作は万能ではありません。
ノーリツは別の番号(760)の案内で、一部が使用できていた状態で電源を抜くとまったく使えなくなる場合があると明記しています。
メーカーが条件をつけずに電源操作を勧めていないときは、無理に試さず修理を依頼したほうが確実です。
給湯器のエラーコードは番号ごとに公式の切り分けが違うので、手順を他の番号から借りてこないでください。
復帰しても繰り返すなら部品側の不具合を疑う
抜き差しでいったん消えても、数日のうちに同じ140が出るなら、温度を測るサーミスタやガス量を決める電磁弁、制御基板といった部品側に原因が残っています。
熱交換器に湯あかやスケールが堆積して熱がこもっている場合もあり、どれもユーザーが外から判断できる範囲を超えています。
パロマもノーリツも、復帰しない場合・繰り返す場合は修理という切り分けです。
給湯器を分解したり、カバーを開けて中を触ったりはしないでください。
修理を頼むか本体ごと交換するかは使用年数で判断する
ノーリツは14の案内のなかで、10年以上使用している場合は修理ではなく取り替えを勧めています。
ガス給湯機器の設計上の標準使用期間が家庭用で10年に設定されていて、その年数を超えると過熱防止装置以外の部品も同時期に寿命を迎えるためです。
1か所を直しても、半年後に別の番号が出て再び出張費と部品代がかかることがあります。
連絡する前に控えておくもの
銘板に書かれた型番、ガス種(都市ガスかプロパンか)、号数、製造年、リモコンに出た番号、どの操作で出たか(給湯か追いだきか)をメモしてから、メーカーの修理受付か購入した販売店に連絡してください。
パロマは修理受付を公式サイトの修理案内ページで、ノーリツは修理受付フォームで受け付けています。
費用は機種と交換部品で変わるため、電話口で確定額を聞けると考えないほうがよいでしょう。
参考までに、ノーリツは別の番号(252)の修理について参考料金を18,000円〜55,000円程度(税込、出張費・診断料含む)としています(2026年8月時点)。
買い替えを前提に動くなら、いま使っている号数と追いだき機能の有無、設置形態(壁掛け・据置・PS設置)をそろえて見積もりを取ります。交換の判断材料については給湯器が壊れる前兆と寿命|買い替えを考える目安と対処で解説しています。
やっても意味が薄い対処
リモコンの温度設定を下げても140は消えません。
表示しているのは設定温度の問題ではなく、本体内部で検知した温度だからです。
同じ理由で、しばらく時間を置いてから使えば直るという扱いもできません。
冷えれば一時的に点火しても、過熱した原因が残っていれば同じ番号が出ます。
凍結対策の手順は140には当てはまらない
寒い時期に出る番号には、配管の凍結が原因で自然解凍を待つものがあります。
パロマは冬場の632・412・252について、循環口の上端より5cm以上まで水を入れて気温が上がるのを待つよう案内していますが、これは追いだき配管が凍った場合の手当てです。
140は逆に温度が高すぎる側の検知なので、浴槽に水を張っても状況は変わりません。
浴槽側の番号で迷っている場合は給湯器のエラー632が出た時|お湯がたまらない原因と手順の切り分けのほうが合います。
よくある質問
140が出たまま使い続けても大丈夫ですか
安全装置が燃焼を止めている状態なので、そもそも通常どおりには使えません。
抜き差しで一時的に点火したとしても、ノーリツが注意しているとおり高温のお湯が出ることがあるため、浴室で使うのは避けてください。
復帰しない、または繰り返すなら修理を依頼します。
他のメーカーでも140は同じ意味ですか
パロマとノーリツは過熱防止装置に関する表示として案内していますが、メーカーが違えば同じ番号が別の意味を持つことがあります。
リンナイや長府製作所の機器なら、各社の公式エラーコード一覧で自分の型番に対応する説明を確認してください。
番号別の原因をまとめて見たい場合はノーリツ給湯器のエラー表示|番号別の原因と直し方一覧で解説しています。
過去にどんなエラーが出ていたかを調べられますか
リンナイのリモコンは、給湯温度の▲を押しながら運転ボタンを押すと、最新のものから9つのエラー履歴を表示できます。
同じ操作で元の表示に戻り、浴室リモコンでも操作できます。
140が何度も出ているのか今回が初めてなのかが分かると、修理を頼むときの説明が具体的になります。
エラーが消えてお湯は出るのに、ぬるいままです
温度を測る部品やお湯の量を調節する部品に不具合があると、点火しても設定どおりの温度にならないことがあります。この状態は140とは別の切り分けになるため、給湯器のお湯が出ない|エラー番号別の原因と直し方の手順で解説している番号別の手順と突き合わせてください。
まとめ
140と14は、熱交換器まわりの過熱を検知して給湯器が自分で燃焼を止めた表示で、パロマはコンセントの抜き差しで復帰しなければ修理、ノーリツは修理を案内しています。
試す前に蛇口と浴槽の状態を確かめ、高温のお湯が出る可能性に備えてください。
繰り返し出るようなら部品側の不具合が残っているため、10年を超えた機器では修理と取り替えの両方で見積もりを取るのが現実的です。
ぜひ本記事の切り分けと控えておく項目を参考に、修理受付へ連絡する前の整理に役立ててください。


