給湯器が凍結した時の直し方|やってはいけない対処法も

寒波の朝、蛇口をひねっても水すら出ない、あるいはリモコンに290や632が点滅している場合、給湯器や配管の中の水が凍っている可能性があります。
パロマは290について、冷え込みが厳しい時期はドレン配管の凍結が疑われるため、リモコンを切にして気温が上がり自然に解凍するまで待つよう案内しています。
凍結は水道の元栓側で起きていることもあり、給湯器の故障と決めつけると手当てを間違えます。
本記事では、凍っている場所の見分け方・解凍までの待ち方・急いでお湯をかけてはいけない理由まで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
給湯器の凍結は、本体内部と配管のどちらでも起きます
凍る場所はひとつではありません。
外気温が氷点下まで下がると、給湯器本体の中の水も、本体につながる給水・給湯配管も、浴槽とつながる追いだき配管も、エコジョーズのドレン配管も、どれもが凍る候補になります。
どこが凍ったかで症状が変わるため、まず現象から場所を絞ります。
水もお湯も出ないなら給水側が凍っています
蛇口を開けても水すら落ちてこない場合は、給湯器より手前の給水管か水道メーター付近が凍っています。
給湯器の電源を入れ直しても意味がありません。
この状態では給湯器も水を吸えないので、無理に運転させないでください。
水は出るのにお湯だけ出ないなら給湯側か本体内部です
水は正常に出るのにお湯にならない場合、凍っているのは給湯配管か本体内部の水路です。
エコジョーズでは、燃焼で出た酸性のドレン水を流す配管が凍って290が表示されることがあり、パロマは解凍後に100Vコンセントの抜き差しか運転スイッチの入り切りでリセットし、点火するかを確かめるよう案内しています。
ドレン配管の先にゴミが詰まっている場合は取り除きます。
追いだきだけできないなら循環配管です
浴室のリモコンに632・412・252が点滅して追いだきだけができない状態は、浴槽とつながる追いだき配管の凍結が疑われます。
パロマは冬場の寒い日にこれらが出た場合、シャワーなどからお湯が出るなら、浴槽内の循環口(バスアダプター)の上端より5cm以上の位置まで水を入れ、気温が上がって自然に解凍するまで待つよう勧めています。
この場合は故障ではないとしています。
凍結したときの対処法は「待つ」が基本です
凍結そのものに即効の手段はありません。
気温が上がれば自然に解凍するため、日中の気温上昇を待つのがもっとも安全です。
パロマがドレン配管の凍結でも追いだき配管の凍結でも、共通して自然解凍を案内しているのはそのためです。
待っている間にやっておくこと
エラーコードが点滅している場合は、無理に運転を続けずリモコンを切にしてください。
追いだき配管の凍結では、浴槽の水位を循環口の上端から5cm以上確保しておくと、解凍後にそのまま追いだきを試せます。
給湯器のコンセントは抜かないでください。
本体に凍結予防ヒーターを備えた機種では、電源が入っていることが予防動作の前提になります。
解凍したあとに水漏れを確かめる
水は凍ると体積が増えるため、配管の継ぎ目やパッキン部分が押し広げられて、解けた瞬間から漏れ始めることがあります。
お湯が出るようになったら、本体の下や配管の接続部から水が垂れていないかを目で確かめてください。
経年劣化でゴムが硬くなっている箇所ほど割れやすく、マンションでは階下への漏水につながります。
漏れが見つかったときの切り分けは給湯器から水漏れしている場所別の原因と止め方で解説しています。
給湯器の凍結で、やっても効果が薄い対処
もっともよく見かけるのが熱湯をかける方法ですが、これは避けてください。
急激な温度差で配管や本体の部品が割れ、凍結が解けた代わりに水漏れという別の故障を抱えることになります。
どうしても急ぐ場合はタオルを巻いた上から人肌程度のぬるま湯を少しずつかける方法が知られていますが、割れる危険が消えるわけではありません。
電源の抜き差しも、凍っている最中には効果がありません。
コンセントを抜き差しして消えるのはエラーコードの表示だけで、配管の中の氷は残ったままです。
パロマがリセットを案内しているのは、あくまで解凍したあとの手順としてです。
凍結中に電源を抜くと凍結予防ヒーターまで止まるため、かえって状況を悪くします。
直らないときに考えること
気温が十分に上がっても水もお湯も出ない、あるいはエラーコードが消えない場合は、凍結以外の原因か、凍結によって部品が壊れた可能性があります。
凍結で壊れやすいのは水路まわりの部品
氷の膨張で水量センサーや電磁弁が損傷すると、解凍後もエラーが残ります。
パロマは412について、冬の寒い日に出た場合は凍結の可能性があるとしたうえで、通常時に出た場合はふろに切り替える電磁弁か水量センサーの交換が必要としています。
解凍後も同じ番号が出続けるなら、点検を依頼してください。
毎冬のように凍るなら設置環境と機器の年数を見る
何度も凍結する場合、配管の保温材が劣化して断熱できていないことがあります。
あわせて本体の使用年数も確かめてください。
ノーリツは設計上の標準使用期間を家庭用のガス給湯機器で10年としており、10年を超えた機種では修理より取り替えを勧めている項目が複数あります。
本体正面の銘板で型番と製造年を確認できます。
買い替えを検討する段階かどうかは給湯器が壊れる前兆と寿命の目安で解説しています。
次の寒波までにしておく凍結対策
予報で最低気温が氷点下になると分かっている日は、前夜のうちに手を打てます。
もっとも確実なのは、浴室の蛇口から鉛筆の芯ほどの細さで水を流し続ける方法で、水が動いていれば凍りにくくなります。
給湯器のコンセントは絶対に抜かないでください。
凍結予防ヒーターも浴槽の水を循環させるポンプも、電気で動いています。
長期間家を空けるときは、流し続ける方法が使えないため水抜きを選びます。
手順は機種ごとに取扱説明書で異なるので、自己流で弁をいじらずメーカーの指示に従ってください。
寒波当日の具体的な備えは給湯器の凍結防止で電源を切らない理由で解説しています。
よくある質問
凍結はどれくらいの気温から起きますか
一般には外気温が氷点下になると凍結の危険が出てきます。
パロマは632・412・252について「冬場の寒い時」、290について「寒波などで冷え込みが厳しい時期」と表現しており、気温の数値での線引きは公表していません。
風当たりや日当たり、配管の保温状態でも変わるため、氷点下の予報が出た時点で対策を取るのが安全です。
解凍を早めるためにお湯を使ってもいいですか
熱湯を直接かけるのは避けてください。
配管や部品が割れて水漏れに変わる危険があります。
パロマが案内しているのは気温の上昇を待つ自然解凍で、追いだき配管の凍結では浴槽に水を張って待つ方法を示しています。
エラーコードは解凍すれば自然に消えますか
番号によって異なります。
パロマは290について、解凍後に100Vコンセントの抜き差しか運転スイッチの入り切りでリセットし、点火を確かめるよう案内しています。
リセットしても同じ番号が出る場合は修理が必要です。
過去に出た番号を確かめたい場合は給湯器のエラー履歴を見る方法で解説しています。
まとめ
凍結は、水すら出ないなら給水側、水は出るのにお湯だけ出ないなら給湯側か本体内部、追いだきだけできないなら循環配管と、症状から場所を絞れます。
どの場所でも手当ての基本は自然解凍を待つことで、熱湯をかける方法も凍結中の電源抜き差しも、別の故障を呼ぶだけです。
解けたあとは接続部からの水漏れを必ず確かめてください。
ぜひ本記事の切り分けを参考に、凍った場所を見きわめてから次の一手を決めてください。


