長府給湯器の920と930の違い|中和槽の交換時期と使用限界

長府製作所の給湯器のリモコンに920が点滅していても、お湯はまだ出ているという状態がよく起こります。920と930は、排熱を再利用する高効率型(エコジョーズ・エコフィール)が内部に持つ中和器(ちゅうわき)という部品に関わる番号で、中和器のない従来型では表示されません。
ノーリツは920を「中和器の寿命が近づいていることをお知らせしています」とし、しばらくすると930に変わって給湯器が使えなくなると説明しています。ただし同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるので、長府の機器では型式を添えて公式のエラーコード検索ページで引いてください。
本記事では、920と930でお湯の出方がどう変わるか・銘板から型式を控えて長府の検索ページで引く手順・中和器交換と本体取り替えのどちらを選ぶかまで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
長府の920・930が出るのは中和器を持つ機種だけ
920も930も、排熱を回収して効率を上げるタイプの給湯器でしか表示されません。排気の熱を回収する過程で酸性のドレン水が発生するため、その水を中和してから排水する中和器が本体内部に組み込まれており、この部品に関わる番号として290・920・930が使われます。従来型の給湯器には中和器そのものがないので、これらの番号は出ません。
中和器は交換して元に戻る消耗部品
中和器は一定量のドレン水を中和すると寿命を迎える部品で、中の中和剤が使い切られると処理ができなくなります。フィルターの目詰まりのように掃除で回復するものではなく、部品ごと交換して初めて元に戻ります。使用年数よりもお湯を使った量に左右されるため、家族の人数や湯量の多い家庭では早く寿命が来ることもあります。
920はまだ出る、930は止まる
| 表示 | お湯の出方 | その時点で取る行動 |
|---|---|---|
| 920 | 出ることが多い | 中和器交換の手配を始める |
| 930 | 出なくなる | 使用を止めて修理を依頼する |
ノーリツは920について、お湯が出る場合は使用しても問題ないとしたうえで、しばらくすると930に表示が変わり給湯器が使えなくなるとしています。つまり920は予告で、930は停止の合図です。920が点滅している間が手配のしやすい時期で、930になってから慌てて業者を探すと、その日は風呂もシャワーも使えません。
型式を控えてから長府の公式ページで番号を引く
最初にやることは、本体正面に貼られた銘板の確認です。銘板には型番・号数・製造年・燃料種別が書かれており、この4つが分かれば説明の当たり外れが一気に減ります。長府製作所は公式サイトにエラーコード検索ページを用意しており、機器の種類と番号から該当する説明を引けます。888については点検時期お知らせ機能の表示として案内され、点検相談専用電話(0120-921-971)も公開されています。
他社の番号表をそのまま当てはめない
920・930について長府が公開している文面は、型式を選んだうえで公式の検索ページで確かめるのが確実です。中和器という部品の性質はメーカーが変わっても同じですが、番号の意味づけや推奨される対応は各社の記載に従ってください。番号だけで検索すると他社の説明に行き着きやすく、ノーリツの番号体系についてはノーリツ給湯器のエラー表示を番号別に並べた一覧で解説しています。自分の機器が長府なのかノーリツなのか分からないまま読むと、対処の前提から食い違います。
920が点滅している間に自分で確認できること
できるのはドレン排水まわりの目視までで、本体を開けて中和器に触るような作業は絶対にしないでください。ガス機器の分解は資格のある作業者の仕事です。
ドレン配管の先端を見る
パーパスは高効率給湯器の290・291について、ドレン排出配管の先端がゴミで詰まっていないか、水に浸かっていないかを確認するよう案内しています。長府の機器で920が出ている場合も、配管の先端が落ち葉や土で埋まっていないか、雨水のたまりに浸かっていないかは自分で見られる範囲です。とはいえ、これで920が消えるとは限りません。中和器そのものが寿命を迎えているなら、配管の掃除では表示は変わりません。
リセット操作では消えない
運転スイッチの入れ直しや電源の抜き差しで920が消えることを期待して待っても、部品交換以外に消す方法はなく、ノーリツも920についてリセット手順を案内していません。むしろ電源の抜き差しには注意が必要で、ノーリツは別の番号(760)について、一部使用できていた状態で電源を抜くとまったく使えなくなる場合があると明記しています。お湯がまだ出ているうちに電源を抜いて様子を見るのは、使える時間を自分から縮めかねません。
930まで進んだ長府の給湯器は使用を止めて修理を頼む
930が点滅してお湯が出なくなった状態は、ユーザー側の操作で復帰させられません。修理を依頼するときは、銘板の型番・製造年・点滅している番号・いつから出ているか・お湯がまったく出ないのかぬるいのかを、そのまま伝えてください。電話口で型番が言えるだけで、部品の手配と訪問の段取りが早まります。
番号とは別に、ガスのにおいがする、排気口にすすが付いている、使用中に頭痛や吐き気・めまいがあるといった状態なら、番号の確認より先に使用を止めて窓を開け、ガス会社に連絡してください。体調に異変があれば医療機関に相談してください。
920・930の表示がないのにお湯が出ないとき
中和器とは別の原因です。ガスの供給側、給水元栓、凍結など候補が分かれるため、お湯が出ないときにエラー番号別で切り分ける手順で解説しています。
888が一緒に点滅しているとき
888は設計上の標準使用期間に達したことを知らせる点検時期の表示で、故障ではありません。長府は点検時期お知らせ機能の表示として有料のあんしん点検を案内しており、点検を受けないと表示は消えません。920と888が同時に出ているなら、その機器は10年前後使っていることになるため、中和器だけ替えるかどうかの判断材料になります。点検表示そのものの扱いは888が故障ではない理由と点検の受け方で解説しています。
10年以上使っているなら本体取り替えも含めて相談する
中和器を交換すれば給湯器はまた使えますが、他の部品も同じ年数を経ています。ノーリツは中和器交換の参考費用の目安(ガス給湯器)を17,000円〜48,500円程度(税込)としており、10年以上使用している場合は中和器交換か本体取り替えかを相談することを勧めています(2026年8月時点)。長府の中和器交換費用については公表資料を確認できていないため、型式を伝えて取扱店や長府の窓口に見積もりを依頼してください。
判断の分かれ目になるのは製造年です。据え付けから5〜7年程度で920が出たなら中和器交換で使い続ける選択に無理がなく、10年を超えているなら次の故障が来る前提で見積もりを比べたほうが結果的な出費は読めます。判断に迷う段階で見ておきたい症状は給湯器が壊れる前兆と買い替えを考える目安で解説しています。
取り替えを選ぶ場合は、号数(水温を25℃上げたお湯を毎分何リットル出せるかの数字で、16号・20号・24号が主流)、燃料種別、壁掛けか据置かといった設置形態、追いだき機能の有無、そして手元のリモコンが新しい本体に適合するかを見てください。高効率型を選ぶなら、中和器がある以上ドレン水の排水経路も引き続き必要になるので、配管の取り回しを施工業者に確認しておくと次の詰まりを避けやすくなります。
よくある質問
長府の給湯器の920はリセットで消せますか
消せません。中和器の状態を示す表示なので、部品を交換するまで残ります。運転スイッチの入れ直しで一瞬消えたように見えても、燃焼を再開すれば同じ表示に戻ります。
920のまま使い続けても大丈夫ですか
ノーリツはお湯が出る場合は使用しても問題ないとしています。ただし表示は消えず、しばらくすると930に変わって給湯器が使えなくなるため、使い続けられる期間を当てにせず、920のうちに交換か取り替えの見積もりを取っておいてください。
ドレン配管を掃除すれば920が消えることはありますか
配管の先端が詰まっていたり水に浸かっていた場合は排水の状態が改善しますが、それで920が消えるとは限りません。中和器の中和剤が使い切られているなら、掃除では表示は変わらず、部品交換だけが対応になります。
まとめ
920は中和器の寿命が近いという予告で、930になると給湯器は止まります。どちらもリセットでは消えず、部品交換以外に手はないため、920が出ている今のうちに銘板の型式を控え、長府のエラーコード検索ページで自分の機種の記載を確かめたうえで見積もりを頼むのが現実的な進め方です。
製造から10年を超えているなら、中和器だけ替えるか本体ごと替えるかを同じ場で相談してください。ぜひ本記事の銘板の確認と920・930の違いを参考に、お湯が止まる前に手配を始めてください。


