給湯器のエラー110が出た時|燃焼異常の原因と対処の注意点

リモコンに110が点滅したまま、蛇口をひねっても水のままという状態です。ノーリツは給湯機器のエラー表示【110】を「給湯器が点火できなかった時に表示されます」としていて、燃料が石油か都市ガス・プロパンかで、まず見る場所が変わります。
石油なら灯油切れやオイルタンクに溜まった水の吸い込み、設置した直後なら送油管に残った空気が候補になります。
ガスの機種では、ガスそのものが届いているかを他の機器で確かめてから、本体内部の点火系統を疑う順番です。
本記事では、灯油タンクの残量確認と水抜き・他のガス機器を使った切り分け・修理を頼む前に控える銘板の型番まで、解説します。

給湯器dock編集部
給湯器のエラーコードと故障の症状を、メーカー公式の情報だけで調べられるサイトです。ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス・長府製作所・コロナの6社について、番号ごとの意味と、自分で確認できる範囲・業者に依頼すべき範囲を分けて掲載しています。同じ番号でもメーカーが違えば意味が変わるため、公式の記載をそのまま引用し、確認した時点を明記しています。お湯が出ない、水漏れ、凍結といった症状からも探せます。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
給湯器のエラー110は「点火できなかった」ことを知らせる表示
ノーリツの公式FAQには、給湯機器のエラー表示【110】について、給湯器が点火できなかった時に表示されると書かれています。
お湯を作る指示は出たのに火が点かず、機器が運転を停止している状態で、番号そのものは原因ではなく結果を示しています。
原因は燃料側にも機器側にもあるので、どちらかに決めつけると遠回りになります。
石油とガスで候補の並びが変わる
ノーリツは石油の場合の原因として、灯油切れや、オイルタンクに溜まった水を機器が吸い込んで燃焼不具合が起きている可能性を挙げ、設置したばかりならオイルの送油管に空気が残っている場合があるとも書いています。
ガスの機種については、そうした対応で改善しない場合に本体内部の給湯初期点火系統の部品不具合の可能性があるとしています。
自分で手を打てる余地は石油側のほうが広く、ガス側は切り分けを済ませたら修理の依頼に向かう流れになります。
他社の番号表を当てはめない
パロマは点火できないときのエラーコードを11・111として案内していて、10・101・102は燃焼ファンの送風量が足りていない状態を示します。
番号の見た目が近くても、メーカーが違えば指している中身は別のものです。
コロナの石油給湯機で公開されているエラーサインは2〜59とA〜F2で、110という表記はありません。
まず本体正面の銘板でメーカーと型番を確認してください。
パロマ機の番号についてはパロマ給湯器のエラーコード一覧、ノーリツの他の番号はノーリツ給湯器のエラー表示の一覧で解説しています。
石油給湯器の110は灯油の残量とタンクの水から確かめる
灯油は半分以上まで補給してからエア抜き
ノーリツがユーザーでできる対応として挙げているのは、オイルタンクに灯油を半分以上補給してエア抜きをすることです。
残量計の目盛りがゼロでなくても、まず半分以上まで入れてからエア抜きに進むのが公式の手順になります。
補給した直後に表示が消えないこともあるため、エア抜きまで済ませてから点火するかを試してください。
屋外設置のタンクは水抜きを確かめる
もうひとつの対応が、屋外設置用の灯油タンクの水抜きです。
タンクに水が溜まると機器がそれを吸い込んで燃焼不具合につながる、というのがノーリツの説明になります。
水抜き栓の位置や開け方はタンクによって違うので、自分で開けて元に戻せるか判断がつかないなら、灯油を配達している販売店に頼むほうが確実です。
灯油を足しても症状が変わらないときは、この水の混入を疑います。
ガスが届いているかを、給湯器以外の機器で切り分ける
ガスの機種で110が出たときは、本体を疑う前にガスそのものが止まっていないかを確かめます。
パロマは点火できないときの対応として、他のガス機器も点火できないときや、異常を感知してガスメーターが遮断しているときはガスが止まっているため、契約しているガス会社に連絡するよう案内しています。
パーパスもE5について、ガスコンロが正常に点火するなら給湯器の故障、点火しないならガスメーターの遮断かガス切れの可能性があるので供給会社に問い合わせるとしています。
給湯器本体とガスメーターのガスコックが閉まっていることもあるため、そこも見てください。
各社で番号は違っても、点火しない症状の切り分け方は共通します。
パロマやリンナイで同じ症状に割り当てられている番号は給湯器のエラー111の原因と直し方で解説しています。
台風や豪雨の直後に出たとき
パロマは台風および豪雨のときの11・111・121・12について、大雨で給湯器内の湿度が高くなり、一時的に点火できなかったり点火しづらくなることがあるとしています。
対応として挙げているのは、雨がおさまったあとしばらくしてから100V電源をコンセントから抜き差しするか、リモコンの運転スイッチを入り切りしてリセットし、点火するかを確かめることです。
これはパロマの番号についての案内で、ノーリツの110に同じ説明が出ているわけではありませんが、荒天のあとに表示が出たなら時間をおいて試す価値はあります。
ガスのにおいやすすがあるときは使用を止める
点火しない症状と並行して、ガスのにおいがする、排気口のまわりにすすが付いている、給排気口が雪や置き物でふさがっているといった状態があるなら、復帰操作より先に使用を止めてください。
不完全燃焼につながる状態での運転は危険です。
ガスのにおいは契約しているガス会社へ連絡し、頭痛や吐き気、めまいなど体調の異変があれば医療機関に相談してください。
なお表示が出ていないのにお湯にならない場合は原因がそもそも別で、給湯器のお湯が出ないときの切り分け手順で解説しています。
灯油もガスも問題ないなら、点火系統の部品不具合を疑う
ノーリツは、これらの対応で改善しない場合に本体内部の給湯初期点火系統の部品不具合の可能性があるとし、訪問して症状を確認することを勧めています。
点火に関わるのは火花を飛ばす電極やフレームロッド(炎があるかを見張る部品)、ガスの通り道を開け閉めする電磁弁、それらを制御する基板などで、どれが原因かはリモコンの番号だけでは絞り込めません。
分解や部品交換は自分で行わず、メーカーの修理受付から依頼してください。
修理を頼む前に控えておくもの
伝える情報が揃っていると、部品の手配が1回で済みます。次の3点を控えてから連絡してください。
- 銘板にある型番・号数・製造年とガス種(都市ガス/プロパン/石油)
- リモコンに出ている番号と、点滅が始まった時期
- 灯油の補給、エア抜き、水抜き、他のガス機器の点火確認のうち試したもの
10年以上使っているなら取り替えも相談に含める
ノーリツは別の番号、たとえば過熱防止安全装置が働いたときの【14】や循環を検知する部品の不具合を示す【252】のページで、10年以上使用している場合は修理ではなく取り替えを勧めています。
110の案内にその一文はありませんが、ガス給湯機器の設計上の標準使用期間は家庭用で10年とされているため、同じ年数の機器なら部品交換の費用と残りの使用年数を並べて考える場面です。
判断の材料は給湯器が壊れる前兆と寿命の目安で解説しています。
リセットの繰り返しは解決につながりにくい
電源の抜き差しを何度も試す
表示が消えると直ったように見えますが、灯油が切れている状態やガスが止まっている状態でリセットしても、点火できない条件は変わりません。
ノーリツは【760】の案内で、一部使用できていた状態で電源を抜くとまったく使えなくなる場合があると明記しています。
電源の抜き差しは、パロマが大雨のあとの対応として挙げているように条件が付く操作で、繰り返す前提のものではありません。
消してもすぐ再発するなら、燃料側を一通り確かめたうえで点検や修理を依頼してください。
よくある質問
エラー110はリセットで消せますか
点火できない原因が残っていれば、表示をいったん消しても次に湯を使うときに再び出ます。灯油の補給とエア抜き、タンクの水抜き、ガスメーターの遮断の確認といった原因側の手当てが先で、それでも消えない場合はメーカーの修理受付から訪問を依頼してください。
灯油を入れたのにすぐまた110が出ます
補給が半分より少ない場合や、エア抜きが済んでいない場合に出ることがあります。
タンクに水が溜まっていると灯油を足しても燃焼不具合は続くので、屋外設置のタンクは水抜きを確かめてください。
それでも変わらないなら、本体内部の点火系統の部品不具合が候補になります。
過去に出たエラー番号を確認できますか
リンナイは、給湯温度の▲を押しながら運転ボタンを押すと最新のものから9つのエラー履歴を表示できると案内していて、運転の入・切どちらでも操作でき、同じ操作で元に戻せます。ノーリツやパロマの機種で同じ操作ができるとは限らないため、手元のリモコンの取扱説明書で確認してください。
まとめ
ノーリツ給湯器の110は点火できなかったことを知らせる表示で、石油なら灯油の残量とタンクの水、ガスなら他の機器でガスが届いているかを確かめるところから始まります。
それで改善しないときは本体内部の点火系統の部品不具合が候補になり、リセットを繰り返しても点火できない条件は変わりません。
ぜひ本記事の切り分けの順番を参考に、燃料側を確かめてから修理の依頼に進んでください。


